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疼痛緩和について

直接外力を受けた痛みを除いて、動作時に感じるほとんどの痛みは姿勢の乱れや間違った体の使い方に原因がある。痛みやだるさは私たち自身が作り出してしまっているものです。

その1)姿勢の捻じれ、歪み由来の疼痛症状

横座り、足を組む、床に寝転がる、椅子にもたれ掛かる等の体幹を曲げる・捻る動作が、姿勢を歪め体全体の筋バランスを崩し、膝や股関節、腰や頚部の筋の硬さとなり、痛みとなって全身に現れます。

各関節に負担を掛けない理想的な姿勢とは、重力に対して鉛直に立つバランスの取れた姿勢です。できるだけ筋力に頼らないで骨で立つこと。骨格で体重を支えることができれば、筋肉が「緩んでいる状態」で楽な立ち方が可能になり、動きに必要な筋出力を最小に抑えることができます。
この対極にあるのが「力んでいる状態」で、不必要で無駄な筋出力に頼ることになります。

どんな専門的な事も根底は誰もが納得する当たり前の事から成り立っていると思っています。姿勢の乱れが痛みに直結するということも、当然の結果といえるのではないでしょうか。

その2)指先、足先由来の疼痛症状

特に小手先で不必要に力む動作は、局所的に強い負担を掛ける部分を作り出し肘や肩、頚部の筋の硬さを生み、痛みとなって症状に現れます。

この様な症状の場合、硬くなった筋肉を強く叩いたり・強く揉んだりという対症療法だけでは決して良くはなりません。特に筋膜のひずみが強く出る手の指先、足の指先の症状から治療していく必要があります。 特に原因も無く手指の痛み・こわばりを感じる時は、筋膜のひずみが現れている可能性が強いということです。

昔の日本人はより大きな力を発揮しようと考えた時、体の大きさや筋力などは関係なく「いかに体を上手く使って大きな力を発揮するか(例:古武術)」と考えたようです。現在の日本では欧米的な「筋肉を大きくして大きな力を発揮する」という考え方が主流です。

予防医学という観点でも局所的な筋力トレーニングが中心で行われていますが、これからは体全体の機能も充分に考慮した上でアプローチをしていくべきだと考えています。 その為にも局所に負担を掛けない正しい体の使い方を再学習していく必要性を強く感じています。

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