スポーツ障害として多い野球肘とオスグッド・シュラッター病について
詳しく解説していきます!
野球肘について
定義とは
野球肘は、ピッチャーの投球動作を毎日駆使したことでよく痛くなる現象で投手に多く見られる一種の慢性障害です。これは繰り返しの投球動作が原因です。投げる動作の際に回内して投げるためにより肘の内側(内側上顆)にストレスがかかり、結果として炎症が起き、痛みが出ます。ひどい場合は投げれなくなるほど激痛が走り、時には肘の内側の骨や靭帯の損傷を引き起こします。
治療方法
初めは、安静、冷却で様子見します。やはり疲労蓄積が主なので、疲労回復時期を設けます。さらにそれでも痛みがひかない場合は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の使用で症状を和らげることも視野に入れます。より疲労回復を早めるためには、物理療法、ストレッチング、インナマッスルなどの強化エクササイズを行い、投球の補助として、筋肉の強化、疲労の分散などで肘の状態改善指導も行われます。肘に関して、重度の場合、さらには保存的治療が効果を示さない場合は、最終オペが必要になることもあります。
予防案
投球のフォームやテクニックの改善、疲労蓄積させない体つくり、投球の数の制限、すぐのアイシングを徹底など、適切なウォームアップとクールダウンをより時間をかけて行う必要があります。ピッチングの頻度と強度の適切な管理もかなり大事です。年齢も体つくりと関係しますので、適したピッチングのガイドラインの守り方などが、野球肘を防ぐ最も重要なところとなります。
オスグッド・シュラッター病について
定義として
オスグッド・シュラッター病は、成長期の若者、特に頻繁に走るかジャンプするスポーツを行っている者に見られる病気です。この病気は、膝の下部(脛骨結節)の骨と腱の接続部に炎症を引き起こし、痛みと腫れを引き起こします。
治療方法
オスグッド・シュラッター病の治療は通常、痛みの管理と活動の調整から始まります。痛みを和らげるために冷却パックの使用、痛みがひどい時は非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の使用、適切なストレッチングと強化エクササイズが推奨されます。活動調整では、痛みを引き起こす活動の制限や、必要な場合は一時的な休息が勧められます。
予防として
オスグッド・シュラッター病の特定の予防策はありませんが、適切なトレーニング技術と負荷の管理は一般的なスポーツ障害の予防策として有効です。
これらの疾患は、特に成長期の若者に影響を与える可能性があります。したがって、身体の変化や痛みに対する理解と敏感さ、そして適切な予防策と治療法の知識が、これらの問題の管理に役立ちます。
多発する年齢や状況を詳しく見ていきましょう。
野球肘の場合
よく起きる年齢として、野球肘って主に少年や青少年のピッチャーに見られます。特に、10歳から15歳の間に身体が急速に成長する期間(成長躍進期)に一番多く見られます。これは、この年齢層の子供たちは成骨が完全に成熟していないため、より肘にストレスがかかると関節から骨、靭帯に特にダメージを受けやすいです。
多発する状況として、野球肘は、特にピッチングの際に過度に練習を行い、肘にストレスをかけてしまいます。またピッチングの技術不足により肘の負担をかけてしまう選手が多く見られます。練習のオーバーワークにより適切な休息期間が取れず、疲労が蓄積した中で練習や試合を続ける者もたくさんおられます。一年中野球を行っている選手も非常に多いのが事実です。
オスグッド・シュラッター病の場合
多発する年齢とは、オスグッド・シュラッター病は、特に成長躍進期の子供たちに多く見られます。男子では一般的に12歳から15歳、女子では10歳から13歳の間に最も一般的です。
多発するこの疾患は、頻繁に走る、跳ぶ、または膝を曲げる活動(サッカー、バスケットボール、バレーボール、体操など)を行う子供や青少年に特に一般的です。繰り返しのこれらの活動は、膝の下の成長板にストレスをかけ、炎症と痛みを引き起こす可能性があります。
適切な技術、訓練、そして休息がスポーツ障害の予防には非常に重要であることがわかります。スポーツを行う子供たちは、自分の身体とその限界を理解し、自分の健康と安全を最優先にするべきです。
定期的な健康チェックを行い、早期に異常を察知することが重要です。膝の痛み、肘の痛みや不快感がある場合はすぐに医療機関に相談しましょう。
少しで参考になりましたら幸いです。
栃木県下野市で
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